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保育コラム

  • 更新日:2025年4月3日
  • 公開日:2025年4月3日

保育園の避難訓練、経営者としてどう動く?計画・実施・見直しの要点を徹底解説

保育園の避難訓練、経営者としてどう動く?計画・実施・見直しの要点を徹底解説

1. 避難訓練の計画と準備

1-1 リスク評価と対策の策定

地域の災害リスクを評価し、適切な避難計画を策定する。

保育園ごとに立地や周囲の環境が異なるため、地域の災害リスクを正しく評価することが避難計画の出発点です。洪水、地震、火災など想定される災害に応じて、安全な避難経路や避難場所を明確に定める必要があります。地域の防災マップや自治体の情報を活用し、実情に即した計画を作成しましょう。

過去の災害事例を分析し、園の脆弱性を特定する。

地域で発生した過去の災害事例を分析することで、園におけるリスクの傾向や脆弱性を把握できます。例えば、地震の際にブロック塀が倒壊した事例や、洪水で道路が冠水したケースを参考に、園内の危険箇所や改善点を洗い出しましょう。実例に基づいた対策は、現実的で実効性の高いものになります。

専門家と連携し、最新の防災情報を取り入れる。

防災に関する知識や技術は日々更新されています。地域の消防署や防災士などの専門家と連携することで、最新の知見を取り入れた計画づくりが可能になります。また、避難訓練の監修や講習会の実施など、外部との協力体制を築くことが、より実践的な備えにつながります。

定期的に計画を見直し、改善点を反映させる。

一度作成した避難計画も、環境や人員の変化に応じて見直すことが重要です。最低でも年に1回は計画を再確認し、実際の訓練を通して浮かび上がった課題を反映させましょう。改善を重ねることで、より実態に合った避難体制を構築できます。

1-2 防災マニュアルの作成と共有

具体的な行動手順を明記した防災マニュアルを作成する。

災害時の混乱を最小限に抑えるためには、誰が何をすべきかを明確に示した防災マニュアルが不可欠です。地震や火災など災害ごとに、職員や子どもたちの動き、避難経路、連絡方法などを具体的に記載し、非常時にも迷わず行動できるよう備えておくことが大切です。

職員全員がマニュアルの内容を理解し、共有する。

防災マニュアルは作成するだけでなく、職員全員が内容を正しく理解し、共有することが重要です。定期的に読み合わせや研修を行い、マニュアルの内容を実際の行動に落とし込めるようにしましょう。情報の共有は、迅速で統一された行動を可能にします。

新入職員への防災教育を徹底する。

新しく入ってきた職員に対しても、防災マニュアルの内容をしっかりと教育する必要があります。初回研修の中で防災についての指導を行い、日常的な避難訓練への参加を通して実践力を養うことで、園全体の安全意識が高まります。

マニュアルは定期的に更新し、最新の情報を反映させる。

防災マニュアルの内容は、時代や園の状況の変化に応じて見直しが必要です。新しい設備の導入や体制変更があった際には、速やかにマニュアルを更新し、職員に周知徹底を図りましょう。常に最新の情報を反映させることで、実効性を保つことができます。

1-3 必要な防災用品の整備

非常食や飲料水、医薬品などの備蓄を行う。

災害時には外部からの支援が届くまでに時間がかかることがあるため、園内で一定期間過ごせるよう備蓄品の整備が必要です。非常食や飲料水、医薬品、子ども用のおむつやミルクなど、年齢や人数に応じた物品を準備しておきましょう。

避難時に持ち出す防災バッグを準備し、すぐに取り出せる場所に保管する。

緊急避難時には、すぐに持ち出せる防災バッグの存在が大きな助けになります。中には懐中電灯や笛、応急手当キット、子ども用の必需品などを入れ、園の出入り口近くなどアクセスしやすい場所に保管しておきましょう。職員全員がその場所を把握しておくことが重要です。

防災用品の使用方法を職員全員が把握する。

備えている防災用品も、正しく使えなければ意味がありません。消火器や担架、AEDなど、いざというときに使う器具の取り扱い方法は、職員全員が訓練を通じて理解しておく必要があります。定期的な実習で知識と技術の定着を図りましょう。

備蓄品の使用期限を定期的に確認し、必要に応じて更新する。

非常食や医薬品などには使用期限があります。期限切れの備蓄品をそのままにしておくと、いざというときに使えなくなる恐れがあります。定期的にリストを確認し、古くなったものは計画的に入れ替えるようにしましょう。更新のタイミングを年間スケ

2. 避難訓練の実施と評価

2-1 多様な災害シナリオの想定

地震、火災、洪水など、複数の災害を想定した訓練を計画する。

保育園で想定される災害は多岐にわたります。地震だけでなく、火災や洪水など複数の災害シナリオを踏まえた避難訓練を計画することで、さまざまな状況に対応できる力が養われます。災害の種類ごとに必要な行動や判断が異なるため、それぞれの特性を理解した訓練設計が重要です。

各災害に応じた避難経路や避難場所を設定する。

災害ごとに最適な避難ルートや避難先は異なります。火災時には煙を避ける経路、地震時には落下物の少ない通路など、安全を最優先にしたルート設計が求められます。あらかじめ複数の避難パターンを用意し、職員と園児が状況に応じて判断できるよう準備しましょう。

訓練ごとに異なるシナリオを設定し、職員と園児の対応力を高める。

毎回同じパターンの訓練では、想定外の事態に弱くなってしまいます。たとえば「午睡中の地震」「調理中の火災」など、さまざまな状況を想定したシナリオを取り入れることで、柔軟な対応力を育むことができます。職員と園児双方の実践的な力を引き出す工夫が大切です。

想定外の状況にも柔軟に対応できるよう、訓練内容を工夫する。

避難経路の一部が使えない、非常ベルが鳴らないなど、実際には想定外のトラブルも起こり得ます。訓練にあえて「トラブル要素」を加えることで、柔軟な判断力や臨機応変な対応を養うことができます。想定外に強い体制を育てることが、安全な避難の鍵となります。

2-2 職員と園児の役割確認

職員は避難誘導、安否確認、初期消火などの役割を明確にする。

災害時における職員の役割分担は極めて重要です。誰が避難誘導を行うか、誰が安否確認や初期消火を担当するかなど、明確な担当を事前に決めておくことで混乱を防げます。役割の確認は、日常的に行い、各自が責任を持って動ける体制を整えましょう。

役割分担を文書化し、全員が理解・共有する。

職員間の役割分担は、言葉での共有だけでなく、文書化することで確実に伝達できます。掲示板に貼る、訓練前に読み合わせを行うなど、全員が同じ情報を持つことが重要です。誰が何をすべきかを明確にしておくことで、緊急時の混乱を最小限に抑えられます。

定期的なミーティングで役割の再確認と情報共有を行う。

人員の入れ替えや園の状況変化に伴い、役割も随時見直す必要があります。定期的にミーティングを開き、担当の再確認や気づきの共有を行うことで、組織としての防災力が高まります。日頃からオープンな対話ができる風土づくりも、防災体制の強化に不可欠です。

2-3 訓練後の振り返りと改善

訓練終了後、職員間で評価会を実施し、良かった点や改善点を共有する。

訓練の効果を高めるには、実施後の振り返りが欠かせません。「うまくできたこと」「課題と感じたこと」などを職員間で共有する評価会を行い、次回への改善点を明確にしましょう。客観的な視点で振り返ることで、訓練の質を継続的に高めていけます。

園児や保護者からのフィードバックも収集し、訓練内容の向上に活用する。

職員だけでなく、園児や保護者の視点も貴重なフィードバックです。「子どもが不安そうだった」「誘導がスムーズだった」などの感想を集めることで、より安心できる訓練内容へと改善できます。アンケートや個別の聞き取りなどを通じて意見を取り入れましょう。

具体的な改善策を策定し、次回の訓練に反映させる。

振り返りで見つかった課題に対しては、必ず改善策を策定し、次回の訓練に反映させることが重要です。たとえば、避難時の動線が混雑したならルート変更を検討するなど、具体的な対処が園全体の防災意識を高めます。改善の積み重ねが質の高い訓練を実現します。

訓練の成果や課題を記録し、継続的な防災対策の資料とする。

避難訓練の記録は、今後の防災対策に役立つ貴重な資料となります。実施日、内容、参加者、成果、課題などを記録に残し、必要に応じて関係機関とも共有しましょう。記録を積み重ねることで、防災体制の継続的な見直しと改善につながります。

3. 保護者との連携と情報共有

3-1 災害時の引き渡し手順の周知

災害発生時の子どもの引き渡し手順を明確にし、保護者に周知する。

災害時に保護者が安心して子どもを引き取れるよう、引き渡しの流れをあらかじめ明確にしておくことが重要です。誰が対応し、どの順序で引き渡すのかを明文化し、保護者にも丁寧に伝えておくことで混乱を防ぎ、円滑な対応につながります。

引き渡し場所や必要な持ち物、連絡方法などを具体的に伝える。

保護者に伝える際は、引き渡し場所や必要な身分証明書、受け取り確認の方法など、具体的な内容を明示しましょう。メールや掲示、配布資料などを活用し、わかりやすく伝えることで、非常時にも落ち着いた対応が可能になります。

定期的に手順の確認と更新を行い、最新の情報を提供する。

引き渡し手順や場所は、園の体制や地域状況の変化に応じて更新が必要です。年に一度は手順を見直し、変更があればすぐに保護者に周知しましょう。常に最新の情報を共有することで、いざというときの信頼にもつながります。

保護者からの質問や懸念に対して、丁寧に対応する。

引き渡しの流れや災害時の対応について、不安や疑問を持つ保護者も少なくありません。個別の質問には丁寧に応じ、安心感を持ってもらえるよう配慮しましょう。説明会や個別面談の場を設けるなど、保護者との信頼関係を深める工夫も大切です。

3-2 家庭での防災対策の促進

家庭での防災対策や非常持ち出し品の準備を促す情報を提供する。

園での備えと同様に、家庭での防災対策も非常に重要です。非常持ち出し品のチェックリストや備蓄品の例を提示することで、保護者が実際に準備しやすくなります。保育通信や園だよりなどを通じて、日常的に防災意識を高める情報提供を行いましょう。

地域のハザードマップや避難場所の確認を推奨する。

保護者が自身の居住地周辺の危険箇所や避難所を把握しておくことは、災害時の安全確保に直結します。地域のハザードマップの配布や、避難所一覧を案内することで、家庭での防災準備が進みやすくなります。地域の情報と連携する姿勢も信頼につながります。

家庭での避難計画の策定や訓練の実施を呼びかける。

「災害が起きたとき、家族がどう行動するか」を話し合う機会を家庭にも促しましょう。園での避難訓練をきっかけに、家庭でも実践してもらえるよう呼びかけることで、より実践的な防災力が育ちます。家族での確認や話し合いを提案する一言を添えると効果的です。

保護者向けの防災ワークショップやセミナーを開催する。

防災の知識や意識を高めるために、保護者向けのワークショップやセミナーの開催も効果的です。講師を招いての講演や、実際の避難体験を交えた実践型の研修など、保護者が「自分ごと」として取り組める内容が理想です。園と家庭が協力して防災力を高めましょう。

3-3 緊急時の連絡体制の整備

緊急連絡網を整備し、保護者との迅速な連絡が取れるようにする。

災害発生時には、園から保護者への迅速な情報発信が不可欠です。緊急連絡網を整備し、連絡の流れや担当を明確にしておくことで、混乱を最小限に抑えられます。また、避難状況や引き渡しの連絡もスムーズに行えるよう備えておきましょう。

連絡先情報を定期的に更新し、最新の状態を維持する。

保護者の連絡先は変更されることがあるため、年に数回は最新情報の確認を行いましょう。緊急時に正しい連絡先にすぐアクセスできるよう、情報の管理は徹底する必要があります。アンケート形式での定期確認など、手軽に更新できる方法の工夫も効果的です。

複数の連絡手段(電話、メール、SNSなど)を確保し、多様な状況に対応できるようにする。

災害時には一つの通信手段だけでは不十分な場合もあります。電話がつながらない、メールが届かないなどのリスクを想定し、複数の連絡方法を確保することが重要です。連絡手段としてLINE、メール配信システム、緊急掲示板などを活用し、状況に応じて柔軟に対応できる体制を整えましょう。

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