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保育コラム

  • 更新日:2025年3月3日
  • 公開日:2025年2月5日

保育園のトラブル対応についてトラブルの種類や各トラブルへの対処法を解説

保育園のトラブル対応についてトラブルの種類や各トラブルへの対処法を解説

1. トラブル発生時の基本的な対応フロー

保育園は、子どもたちが安全で健やかに成長できる場である一方、さまざまなトラブルが発生することがあります。特に、園児の事故や怪我、食物アレルギーの問題、保護者とのトラブル、職員間の対立などが挙げられます。これらのトラブルを適切に管理し、迅速に対応することが、安全で信頼される保育環境の維持には不可欠です。まずは、トラブル発生時の基本的な対応フローを記載します。

① 迅速な対応と安全確保:まず、子どもたちの安全を最優先に考え、必要に応じて応急処置や医療機関への連絡を行います。

② 状況の把握と事実確認:トラブルの原因や経緯を正確に理解するため、関係者から話を聞き、状況を詳細に確認します。

③ 記録の作成:トラブルの内容、対応経緯、関係者の発言などを詳細に記録し、後の検証や報告に備えます。

④ 関係者への報告と連携:必要に応じて、保護者や園の責任者、他の職員と情報を共有し、連携して対応策を検討します。

⑤ 再発防止策の検討と実施:同様のトラブルが再発しないよう、原因を分析し、必要な改善策や予防策を講じます。

2. 事故や怪我のトラブル

2-1. 睡眠中の事故

睡眠中の事故

主なトラブル

・乳児の窒息事故(うつぶせ寝、顔がふさがるなど)
・突然死症候群(SIDS)

対処法

・乳児は 仰向け に寝かせ、顔が見える状態を保つ。
・ぬいぐるみ、やわらかい布団、枕、ヒモ状のものは周囲に置かない。
・定期的に呼吸や体位を確認し、異常があれば速やかに対応する。
・保育士同士でチェックし、睡眠中の見守りを徹底する。

2-2. プール活動・水遊び中の事故

プール活動・水遊び中の事故

主なトラブル

・溺水
・転倒による怪我
・低体温症

対処法

・監視役と指導役を明確に分け、監視者は 監視に専念 する。
・プールサイドは 滑りにくい素材 を使用し、適切な指導を行う。
・水温や気温の変化を随時確認し、低体温症を防ぐ。
・心肺蘇生法(CPR)などの 応急手当の訓練 を職員に徹底する。

2-3. 食事中の誤嚥・窒息

食事中の誤嚥・窒息

主なトラブル

・食物の誤嚥や窒息
・食事中のふざけによる喉詰まり

対処法

・咀嚼・嚥下機能を考慮し、適切な食事形態 を提供する。
・一度に大量の食べ物を口に入れないよう 指導し、見守る。
・窒息リスクの高い食材(ブドウ、ナッツ、飴)には特に注意する。
・万が一の窒息時に 背部叩打法や腹部突き上げ法 を実施できるよう研修を行う。

2-4. 玩具や小物による誤嚥

玩具や小物による誤嚥

主なトラブル

・小さな部品の誤飲・窒息
・ボタン電池などの危険物の誤飲

対処法

・誤飲防止基準(直径3.2cm以下のものは園児の手の届く範囲に置かない)を遵守する。
・玩具の安全点検を 定期的に実施 し、劣化・破損があるものは廃棄する。
・誤飲した場合の対応マニュアルを整備し、職員全員で共有する。

2-5. 食物アレルギーによる事故

食物アレルギーによる事故

主なトラブル

・アレルギー食材の誤提供
・アナフィラキシー発作

対処法

・保護者からアレルギー情報を収集し、 医師の診断書 に基づいた対応を行う。
・除去食や代替食の提供プロセスでの ダブルチェック体制 を構築する。
・エピペン(アナフィラキシー対応)の 使用訓練 を職員が受ける。

3. 保護者との間でのトラブル

3-1. クレーム対応

食物アレルギーによる事故

主なトラブル

・保育士の対応に関する不満(叱り方、言葉遣い)
・連絡ミス・情報共有不足(連絡帳の記載漏れ、遅延連絡)
・施設や設備の不備(衛生管理、安全性)
・保護者同士のトラブルへの対応不足

対処法

・傾聴し、共感を示す:保護者の意見をしっかり聞く。
・事実確認を行う:関係者の話を聞き、必要な対応をとる。
・改善策を提示する:園全体でルールを明確化し、問題解決に努める。

3-2. 送迎に関するトラブル

食物アレルギーによる事故

主なトラブル

・お迎えの遅れ・無断欠席
・代理人によるお迎えの不備

対処法

・事前のルール設定(お迎えルールの明文化)
・緊急時の対応フローを整備
・事前に保護者と連絡を取り、状況確認

4. 職員間でのトラブル

食物アレルギーによる事故

4-1. 保育士同士の意見対立

主なトラブル

・保育方針の違いによる衝突
・役割分担の不満

対処法

・ミーティングで建設的な話し合いを実施
・園の方針を明確化し、統一した保育を実践

4-2. ハラスメント問題

食物アレルギーによる事故

主なトラブル

・上司・同僚からのパワハラ・モラハラ

対処法

・ミーティングで建設的な話し合いを実施
・園の方針を明確化し、統一した保育を実践