Googleフォームを使ったアンケート実施について
Child Care Webをご利用いただいている親御様に向けてGoogleフォームを使ったアンケート実施する方法をご説明します。
2. アンケートの作り方(基本編)
2-1. フォームの新規作成
フォームの作成手順
Google ドライブから「新規」→「Google フォーム」で作成します。まずは無題のフォームにタイトルと説明を入力し、右側の「+」で設問を追加。設問タイプを選び、必要に応じて必須や検証を設定します。プレビュー(目のアイコン)で見た目と動作を確認し、テスト回答を送信。回答タブからスプレッドシート連携を有効にすると、収集・分析がスムーズになります。
テンプレートの活用方法
テンプレートギャラリーには「イベント出欠」「顧客満足度」などの雛形があり、構成や設問文を流用して作業時間を短縮できます。使う際は、目的に合うよう見出し・選択肢・検証を必ず見直し、不要なセクションや設問は削除。テーマ色やフォントを統一し、会社ロゴや注意書きを差し込むと一貫した体裁になります。共通版を複製して案件ごとに調整すると運用が安定します。
2-2. 基本情報の入力
タイトルの設定
タイトルは「目的+対象+所要時間+締切」を簡潔に含めると明確です(例:顧客満足度調査|購入者様向け|3分|9/30迄)。社内向けなら部門名やプロジェクト名を入れて検索性を高めます。機密性がある場合は「匿名で回答可」「個人は特定しません」などの安心情報を添えると回答率が上がります。全角・半角や記号の使い方も統一しましょう。
アンケート説明文の記載
説明文には①実施目的 ②結果の利用方法 ③所要時間 ④回答期限 ⑤匿名性・個人情報の扱い ⑥問い合わせ先 を含めます。任意・必須の基準や注意点、推奨環境(PC/スマホ)も明示すると離脱を防げます。社外配布時はプライバシーポリシーへのリンクを提示。長すぎる説明は読まれないため、箇条書きで要点を整理し、改行で読みやすく整えます。
2-3. 設問の追加方法と種類
2-3-1. テキスト形式
テキストには「短文」「長文」があり、短文は氏名・部署・メールなど定型入力、長文は意見・要望の自由記述に適します。入力補助としてプレースホルダや記入例を設定すると誤入力を減らせます。長文は最大文字数を設け、要約依頼や観点(良かった点/改善点)を提示すると質の高い回答が集まります。個人情報の収集は最小限にしましょう。
短文テキスト(氏名・メールアドレスなど)
短文は「入力形式の制限」を併用して品質を担保します。メールは形式検証、電話は数字のみ、郵便番号は桁数指定などでエラーを防止。氏名は「姓」「名」を分けると後工程で扱いやすくなります。プレースホルダに例(例:taro@example.com)を入れ、必須の根拠を説明文で示すと納得感が高まります。自動入力される社内アカウントと重複しない設計も重要です。
長文テキスト(自由記述)
長文は回答者の負担が大きくなりがちなので、設問数は絞り、尋ねたい観点を括弧書きで示します(例:良かった点/改善点/再利用意向)。回収後の集計を意識し、必須にする場合は「200字以内で要約」などの上限設定が有効です。機密情報を書かない注意喚起も忘れずに。自由記述の前に選択式で大枠を聞き、最後に補足を長文で受ける構成が読みやすさと分析効率を両立します。
2-3-2. 選択形式
選択形式は「ラジオ(単一)」「チェックボックス(複数)」「プルダウン(多選択肢)」を使い分けます。網羅的かつ重複しない選択肢設計(MECE)を心掛け、「その他(自由入力)」で抜けを補完。並び順は論理順・頻度順・50音順など基準を固定し、必要なら選択肢のシャッフルでバイアスを低減します。後続分析で扱いやすいコード設計も事前に考えておきます。
ラジオボタン(単一選択)
単一選択は「最も近いものを一つ」など回答基準を明確にし、未該当者向けに「該当なし/わからない」を用意します。後続の分岐(セクション移動)と組み合わせると回答導線を最短化できます。選択肢は3~7個が目安。順序は意味を持たせ、重要選択肢を上段に配置。解釈の揺れがないラベルと補足説明を心掛け、似通った選択肢は統合します。
チェックボックス(複数選択)
複数選択は上限・下限の制約を設定できます(例:最大3つまで)。バラつきやすい質問では「その他(自由入力)」を併設し、選択肢は粒度を揃えると集計が安定します。並びをカテゴリーごとにまとめると可読性が向上。分析時は項目ごとに0/1列になるため、選択肢を増やしすぎないのがコツです。重複や同義語は事前に統合し、回答負荷を抑えましょう。
プルダウン(選択肢が多い場合に便利)
選択肢が多い場合(例:都道府県、商品リスト)に有効です。視認性は高い反面、検索はできないため、50~100件を超える場合はカテゴリーで分割するかセクションで段階的に絞り込みましょう。並びは50音やアルファベットなど一定ルールで統一。似た名称は補足を併記し誤選択を防ぎます。頻出選択肢を上位に配置するか、別問で事前に大分類を聞くと精度が上がります。
2-4. 回答の制限設定
必須回答の設定
必須は「分析に不可欠」「分岐条件に利用」「連絡に必要」など根拠を持って限定します。必須が多いと離脱が増えるため、後半ほど任意にして完走率を確保。任意項目でも記入を促したい場合はプレースホルダや補足で意義を説明します。個人情報の必須化は最小限に留め、匿名の選択肢も検討。必須の過不足はテスト回答で実地確認しましょう。
文字数制限(最小・最大)
短文は桁や形式を揃える目的で最小・最大を設定し、長文は読了性と要約品質の観点から上限を設けます(例:200字以内)。制限値は後続処理(帳票枠、DB列幅、ダッシュボード表示)に合わせて決めると実務が楽になります。エラーメッセージは平易な言い回しにし、入力例を示すとリトライがスムーズ。必要に応じて説明文で意図を補足しましょう。
半角・全角、数値のみなどの入力制限(正規表現)
「回答の検証」で正規表現を使うと、半角英数限定、数値のみ、郵便番号(例:^[0-9]{3}-?[0-9]{4}$)、メール形式などを精密に制御できます。厳しすぎる検証はエラー多発の原因になるため、入力例や許容パターンを説明に記載。スマホ入力では全角化しやすい点にも留意します。追加の手入力確認が不要になるため、事前設計とテスト送信で精度を高めましょう。